言葉の芥場

思ってることを、思っているままに。日ごろ、堆積したことばを吐き出す場所。

終わりと始まり

カンボジアでの3ヶ月のインターンが終了しました。終わった勢いのまま書く文章なので多少の読みづらさはご勘弁を。

 

UCLA編入した去年の9月以来、環境の変化と勉強の忙しさ、そして自分が何をしたいのか分からなくなったことが主な原因でずっと苦しい思いをしていました。10月くらいからルームメイトとも上手くいかなくなって、それから食欲が無くなったり、夜全然眠れなくなったり、衝動的に坊主にしたりとメンタルがボロボロの日々を過ごしていました。そんな中で自分の未熟さゆえ色んな人に迷惑をかけたし傷つけたりもしてしまいました。ボロボロのメンタルなりに考えて、今の気持ちで日本に帰ったらもうアメリカに戻れなくなってしまうと思い、去年の11月には年末も夏休みも含め、卒業するまで日本には帰らないと決めました。


長い夏休みをどうするかを考えた時に、海外でインターンをしたいと思いました。去年1ヶ月インドでボランティアを経験して、1ヶ月ではなにも出来なかったので、それより長い期間でやりたい。そう思っていた時偶然kissoを見つけました。カンボジアをほぼ知らず、下調べも最低限だった僕をありがたい事にインターンとして受け入れてくださりました。


人生を完全に迷走していた中で、kissoとしての活動をして刺激を受けることは本当に多かったです。活動内容は営業、ポップデザイン、DIY、竹あかりづくりなどと本当に多岐に渡りました。今までやった事もない活動の中で、自分自身でも知らなかった自分の一面を見れた気がします。

一心不乱に駆け抜けた3ヶ月ではありましたが、出来なかったことや悔しいこともまだまだあります。投げっぱなしのアイデアばかりだし、カタチに残るなにかを残しきれなかった気もする。そこは今後の自分への課題として、しっかり持ち帰ります。

3か月という時間で、kissoの為に自分がどこまで出来たかは分かりません。最低限かもしれない。でも僕の居た3か月がkissoの持つ可能性を1%でも広げられていたら嬉しいです。


この3か月は活動以外のところでも、かでさんぐりさんをはじめ、ツアーに参加された方、旅人、インターン仲間、カンボジア在住の日本人の方、かでぐりさんのお知り合いの方々など沢山の人とお話する機会をいただきました。出逢った全ての方の話は面白くて、生き方がカッコよくて、ただただ刺激的でしあわせな日々でした。


出会った人たちは皆、自分の中に「軸」を持っていました。それは自分が好きになったものだったり、キャリアとして築いてきたものだったり、子どもの頃からの夢だったり、今までの人生で大切にしてきたものだったり、人によって様々でした。皆、その軸を持って生きているから、色々なことをやっていても生き方にブレがありません。


その中で自分と向き合っていろいろなことを考えました。自分の迷走の理由はきっと、今の自分に「軸」が無いからだと思います。高校卒業して、「コレ」といった夢もなくアメリカに渡り、世界の現状と自分の恵まれた立場を知るにつれて「何かしなければ」という義務感のような思いから国際協力に興味を持ち始めました。ただ、国際協力と言っても自分がどんな分野でどんなことを何故やりたいのかは明確に持っていませんでした。「何か」をやりたいけれど、それがわからない。自分の中に軸が無いから、やりたいことが1週間経つと変わってしまうし、人にうまく話せない。この軸の欠落こそが僕の迷走の大きな要因になっているのではないかと思います。さらに言えば「国際協力」にあまりにもとらわれてしまい、義務感ばかりが先走って、自分のやりたい事を封印していました。「自分の好きな事をやっていて、国際協力なんて言えない」とどこかで思っていたのかもしれません。ただ、自分のしたい事の先に国際協力があっても良い訳だし、今はむしろそっちの方がステキだと思ってます。自分が好きで始めたことなら何があってもポジティブに立ち向かえる気がするから。

この3ヶ月で迷走が終わったかと言われれば全く終わってません。

もちろん、迷っている理由すら分からなかった所から、暗くて辺りが見えないから迷子なんだというところまで来れたので成長はあります。

でも明かりの付け方はまだ分かりません。

それでも、迷走してるなりに、やりたいことリストを作ってみたり、このブログを始めてみたりしました。あかりの付け方がよく分からないので、目の前にあるスイッチを全部押してみようと思います。そしたらいつかどっかが光るかもしれない。どれを押すかを迷って結局押せないまま終わるのは嫌なので、片っ端からやってみます。光がみえたらどんなに遠くても追いかける覚悟が今ならあります。


3ヶ月間、色々な刺激をくれた皆さまありがとうございました。特にかでさん、ぐりさんには感謝が尽きません。そしてもちろん、僕にポジティブなエネルギーと元気をくれたカンボジアの快活で優しい人たち、元気溢れる子どもたち、ご飯、雰囲気、全てに感謝です。

今、正直に言えばアメリカに帰りたくはないです。そこが簡単に地獄になりうる事を知ってしまったし、カンボジアで得られる刺激があまりにも多いから。でも今の僕が居るべきはカンボジアでは無い気がします。ここでの3か月を自分のものに出来るかはアメリカに帰ってからの生活次第。アメリカにいる事が大きなチャンスになり得ることも分かったし、やることは沢山あります。

 

この貴重な日々を生かすも殺すも自分だと言うことを忘れないでおきたい。


人生で最も濃い3ヶ月、これを糧に今後も驕る事なく、次に会った時に成長した姿を見せられるよう、邁進していくつもりです。


カンボジアで出逢った全ての方へ感謝と愛を込めて。

 

山本生人